クリナ@Rのぼのぼのブログ

俺のちょっとしたことを書いていきます。

優ハチ番外 安時の過去編 Act.1

悪魔の羽根が生える時
Act.1 散っていった蒼き天使
第1部から10日後 椿ライン
安「んで、どうなん?FDの調子?」
蓮「悪くないよ、立ち上がりもコーナーも前のFCより速いし」
安「そう、、気をつけろよ蓮二、あの悪魔とバトルした者は全員病院送りにされているんだからな」
蓮「分かってる、、これは俺も避けては通れないバトルだからな」

神奈川県某所
安「師匠、Rの調子はどうなんですか?」
師「ああ、完全にミッションブローだ、、ミッションを載せ替えるか全てのギアを変えないといけない」
安「そうですか、、」
その時にロータリーサウンドがこちらに近づいてきた
蓮「どうも慶太さん、オイル交換でリフト借りますよ」
師「蓮二か、端のリフトを使え」
蓮「ありがとうございます、、それよりもあの悪魔とバトルする日が決まりました。明後日です」
安「明後日か、FDに乗り換えたばっかなのに無茶すんなよ?」
蓮「分かってるよ安時、、今日明日でリセッティングに付き合って下さい」
師「ああ、天使と悪魔の対決、、面白い結果になりそうだな」
この時俺はもしかしたら蓮二があの32Rに勝てるんじゃないかと期待していた、、だがまさかあんな結末になるとは思いもしなかったのだ

翌々日 夜 椿ライン
蓮「来た」
そこに現れたのは紅く派手なBNR32だった
?「連絡した通り下り1本で並んでスタートだ」
蓮「分かった、、俺は有明 蓮二、、聖域の天使だ」
章「俺は森口 章、、聖域の悪魔だ」
ギャラリー1「天使と悪魔の対決、、しかもRvsRE、、面白いバトルになるぞ」
ギャラリー2「聖域の天使は今や椿ライン最速と言われているけど、全ての峠で最速の男だからな、、悪魔は辛いんじゃないのか?」
ギャラリー3「いやいや、悪魔とバトルした者は全員病院送りと言われているからな、、天使でも難しいバトルだと思う」

安「気をつけろよ蓮二、、登る姿を見てその気迫を感じた、、あのRは危険すぎるぞ」

カウントダウンから同時に急加速でバトルがスタートした
FDが前、Rが後ろで始まった
蓮「本来Rなら先行になるはずが途中でアクセルを抜いたか、、どう来るか」
章「いつやるか、、そこがキモなんだ、、俺は最速となる、、それ以外はない、、」
第一ヘヤピン
ギャラリー4「来たぞ!FDが前だ!行け!蓮二さん!!」
章「早いがどう動くか試させてもらうぞ」
コーナーに差し掛かった瞬間、、そこに今いる全員が戦慄した
蓮「馬鹿か!!」
32Rがアウト側から仕掛けるのはまだ分かるが、皆が戦慄したのはその後の出来事である
ギャラリー5「32Rが急に消えた、、というか、ヘッドライトを消した!?」
蓮「音で何とか分かる、こいつ、、内側に同じ速度で突っ込んできやがった」
コーナーをクリアし、32Rのヘッドライトが着いた
章「そうでなくては面白味がない、、次はあてるぞ」

第三ヘヤピン
ギャラリー6「来たぞ、どうなる!」
章「悪く思うなよ」
FDが理想のコーナリングをしているが、32Rはオーバースピードで突っ込んできた
ギャラリー7「嘘だろ!?あからさまにオーバースピードだ、、FDとぶつかるぞ」
蓮「何をするつもりだ!?」
章「散れ」
GT-RにはアテーサETSという装置がある。滑った際に滑らなかった側の駆動輪に駆動力を伝達させ、スピンをさせない装置を利用し、32RがFDの内側でサイドプレスをかましてきた
蓮「くっ、、病院送りの理由はこれか!?」
咄嗟の判断でブレーキを踏み、リアを滑らせ、サイドプレスの衝撃を緩和させ、32Rが膨れ上がりFDがまた前にでる
章「流石だ、こうでなくてはな」
ギャラリー7「うわ、流石は蓮二さんだ、俺だったら壁に刺さってるわ」

ラストのヘヤピンコーナー
安「スキール音、、来た!」
ギャラリー8「蓮二さんが前だ!」
その4秒後、、そのコーナーでギャラリーしていた者達は一瞬で凍りついた
勿論安時も例外ではない
章「散れ」
アウトから32Rが仕掛け、コーナー中に急停止した。ドリフト中のFDはその32Rに猛スピードで横から突っ込んだためにFDは空を舞った
FDは横転し、32Rはゴールへ走り出した
安「れ、蓮二!!」
FDからはオイルとガソリンが漏れ始めた
そして、、
ドーーン
FDが大炎上してしまった
安「蓮二!!!」
ギャラリー9「おいおいマジかよ、誰か消防車を呼べー!!」

頂上
おいおいしたからの連絡で、蓮二さんのFDが大クラッシュで炎上したらしいぞ
蓮二さんが?クラッシュはしないはずなのにか?
どうやら32Rがクラッシュさせたらしい
師「蓮二、、無茶はするなと言ったはずだが、、安時はどうすんだろうか」
その後椿ラインにギャラリーしていた者達は皆一目散と帰宅した
残った安時と安時の師である慶太はFDの後処理とパトカーを呼び、黒焦げとなったFDの撤去の手伝いを行った

to be continued..

次回「怒りの彷徨、消えた天使」