クリナ@Rのぼのぼのブログ

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優雅に舞うハチロク もう一つのハチロク伝説 第二部

第21話 いろは坂で舞う
ハチロクが走り出し、バトルが始まった
右左とクネクネと連なるいろは坂を姫は須藤のエボⅢの前で走っている
須「凄まじいな、ハチロクとは思えない走り方をする、、4WDを乗った方が良いとも思える走りだ」
姫「愛華ランエボのお陰で4WDの大体の走り方が分かってる、、それを抑えてそれと同じ走りをすればいい、、お願いハチロク、、私に応えて!」
エンペラーメンバー「あのハチロク、恐ろしく速い、、だけど最後のストレートで勝ってくれるだろう」
姫「しっかし、あのランエボのパンパンというやかましい音はなんだよ!」
変にプレッシャーになるのは仕方ないだろう、須藤のエボⅢといえばミスファイアリングシステムが搭載されていることは知ってのことだろう。ミスファイアリングシステムの利点はターボラグを低減させ、加速を良くしているシステムだ、その為にNAのようなフィーリングを得ることが出来る。NAのようなフィーリングをもつターボマシン、、今回のバトルは姫にとってはかなりのプレッシャーを浴びていることになる。

安「、、、」
優「安時さん、あのバトルからここまで全て貴方がいましたが、何を企んでたんですか?」
安「、、、今から8年前くらいか、、お前らが走り出した頃だ、お前らがかつての滋賀草津スラッシャーチームのS180SXとバトルしてた時からお前らを見ていたんだ」
優「!?」
安「あの頃はまだ師匠やアイツがいた時だな、、姫ちゃんが下から物凄い勢いで登っていくのを見てその気迫が凄まじかった」
優「あのバトルを見てたのですか、、」
安「見ていた、その時のオーラから感じてたんだ、、このハチロクはできる、、いつかは最速になれるとね」
優「だからここまで姫ちゃんの実力を上げさせたということですか」
安「半分正解で半分不正解だね、荒削りをして速くさせたのはそうだが、姫ちゃん自身が成長したんだ、、俺はその手伝いをしただけさ」

バトルは終盤を迎えていた
33コーナーからのかなりの低速セクを抜け、最後の左コーナーに差し掛かった
姫「よし、あとはこのストレートだけ」
須「ここからだ、ミスファイアリングシステムと4WDの真価を、、鼻先さえ入れればこちらのもんだ」
姫「来る、、けどこの先の緩い左コーナーからの右で行ける、、ここで行く!!お願いハチロク、貴方のポテンシャルが頼りなの!!!」
横並びに近い状態でに橋を超え、その後の左コーナーで姫が勝負に出た
須「!?秋名のハチロクと同じことを!!無茶だ!!」
姫「お願い、行け、行け、行けてくれ私のハチロク!!」
姫の想いがハチロクに伝わり、限界ギリギリで立ち上がったハチロクが頭で右に差し掛かり、その後のストレートで須藤のエボⅢは前に出られなかった。この結果、姫が勝利した
須「流石だ、お前のような走りは秋名のハチロクと同じ様なものを感じたぜ」
姫「須藤さん、、」
須「認めよう、お前の走りとお前のハチロク、、そしてアイツの事も」

翌日
Zero fine
姫「何か忘れてる気がしてならないのよねぇ」
優「忘れてる?エンペラー襲撃や安時さんの特訓以外で?」
姫「そう、、」
ガチャ
拓「すみません、ここならハイメタのハチロクに会えると聞いて来たのですが」
姫「その呼ばれ方は私の昔の呼び名ですね」
拓「アンタがあの時走っていたハチロクのドライバーですよね?」
姫「そうですね、私があの時前に走っていました」
優「え?どういうこと?」
姫「優ちゃん、私が横浜から帰ってきた日に秋名山を攻めてたでしょ?その時にずっと残って走っていた時に秋名のハチロクにあってるの」
拓「アンタ、物凄く強い何かを持っている、、これまで以上、、いや、この感じはあのクソ親父に似ている」
姫「藤原 文太さん」
拓「親父を知ってんですか?」
姫「昔バトルして敗れたことがあるわ」
拓「マジかよ、、なあアンタ、アンタが良ければ今夜バトルしてくれないか?あのままで終わるのはちょっと歯がゆいし」
姫「構いませんよ、私もケリをつけたかったですし」
拓「なら夜の10時に秋名山に」

次回「優雅に舞うハチロク