クリナ@Rのぼのぼのブログ

俺のちょっとしたことを書いていきます。

優雅に舞うハチロク もう一つのハチロク伝説 第二部

第13話 嫉妬、それが進化のカギ

軽井沢
優「ふう、軽く碓氷峠を走ってみたけど、タイトにコーナーが右左と繰り返してるからアクセルワークとハンドルさばきが難しいコースだわ、特にC-121は対応が難しいコーナーだから対応考えないとなあ」
モブ1「お?女だ、FD乗ってるとかいい感じじゃないか」
モブ2「ナンパするつもりか?」
モブ1「まあな、ちょっと行ってくるわ」
モブ2「はあ、、(あのFD、、何処かで見覚えがあるな)」
モブ1「やあ、君は此処いらの娘かい?」
優「いえ、高崎から遠征に来ただけですよ」
モブ1「俺もだよ。どうだい?これから一緒にお茶でもどうかな?」
優(ん?栃木ナンバー、、S15か、見た目は速そうだな)「いえ、お茶ではなく、バトルでもどうでしょうか?」
モブ1「お、いいね、早速走ろう」

数分後
優(遅すぎる。コーナー全てのブレーキタイミング、ペース作りが素人過ぎる)
モブ1「ちくしょう、追いつけなかった」
モブ2「だから俺は辞めとけと思ったんだよ」
モブ1「うるせえ」
モブ2「連れがすまなかったな」
優「いえ、このコースの走り方を知ることが出来たので良かったですよ」
モブ2「そうか。なあ、そのFDのエンジン見せてくれないか?」
優「いいですよ」

モブ2「オーソドックスなライトチューンか、、お?タービンはシンケーシャルからツインターボに変えてるのか」
優「フラットに過給するのがこれでしたから」
モブ2「いや、この手のFDならツインターボに変えるのは正解だ、マシンのトータルバランスも考慮した良いマシンだ」
優「そうですか、ありがとうございます」
モブ2「そうそう、名乗らせてもらうよ。俺は岡本弘幸、グローバルウィナーと呼ばれているよ。ただ、そこまで速いわけじゃないけどね」
優「私は藤山優華です。、、アウディを乗りこなしてるみたいですけど、タイヤの使い方は上手いほうなんですか?」
岡「そこは要練習中かな、そこまで上手く出来てないんだ」
優「すいませんが岡本さん、私の横に乗ってもらえませんか?」
岡「ん?構わんよ、どんな走りなのか俺も気になるしな」

岡(凄いな、マシンコントロールが上手い、コーナー一つ一つの対応が上手いな。ブレーキを踏み、アクセル二段階踏んで立ち上がる。レブアラームが鳴り響いてもなお引っ張るか、、高回転のトラクションを利用して抜けていくやり方は流石だな)
優「どうですか?これでも全然ダメで、何が必要なのか知りたいんですが、、」
岡「お、おう(しっかし、これでもダメ?俺からしたら充分速いと思うのだが、、)」
その時、FDの挙動が乱れた。その乱れた挙動を岡本は見逃さなかった
岡(そういうことか、分かったぞ、、藤山さんのダメと言ってたこと、、)
頂上
優「何か分かりました?」
岡「ああ、藤山さん、、二つ欠点を見つけた。一つ目はオーバーフローになった時にマシンコントロールが出来なくなっている。恐らくはターボラグをしないようにと制御をしてる筈なのに、いざ全開にするとオーバーフローを起こし、挙動が乱れてるのかもしれないな」
優「オーバーフローの対応、、ですか」
岡「ああ、それともう一つは、、、藤山さん、焦ってますよね?」
優「!?」
岡「ヒールアンドトゥを序盤はよく出来ていましたが、中盤から終盤にかけてミスが多く出ていました」
優「、、、、」
岡「何があったのかは聞きませんが、このままだといつかは事故してしまいますよ」
優「少し、話をしてもいいですか?」

数分後
岡「なるほどな、あのハイメタのハチロクがどんどん速くなっていっている状態に嫉妬と焦りを感じていたんですか、、、それは良い機会だと思いますよ」
優「え?」
岡「その嫉妬心と追いつきたいと思うその気持ちが、、結果として良い結果を導き出してくれますよ。俺はこれぐらいしか出来ませんが、ヒントならできますよ。」
優「、、、」
岡「この碓氷峠には、かなり速いシルエイティがいます。そのシルエイティから得れるものを得て成長して行けばいいのですよ」
優「、、、」
岡「では俺はこの辺で、、頑張ってください、、、シルバースピリットさん」

次回「白熱ドッグファイト碓氷峠