クリナ@Rのぼのぼのブログ

俺のちょっとしたことを書いていきます。

優雅に舞うハチロク もう一つのハチロク伝説第二部

第11話 リミッター解除と新たな通り名

一ヶ月後 秋名山
姫「あれから何十回走ったっけ?全然上手くいかない」

西「驚いたな、もうここまで速くなってるとは、コーナーの粗さが完全に無くなっている」
麗「かなり走り込んでたからコツを掴んでんじゃないの?」
西「だといいけどな、、玉城が動いてないとこを見たら、自分で何とかしようとしている。恐らくは、走れば走るだけ速くなる、、そんな感じだろうな」
麗「で、どうすんの?私のNA2で後ろから抜かして見つけさせるのか?」
西「いやそうはしない、さっき玉城が登ってた、玉城から何かアドバイスをしてもらえばいいさ」
麗「そう」

秋名山 頂上
姫「、、、少しはコツを掴んではいるのにな、、エンジンが普通のじゃないのは分かっているのに、、この葛藤はなんだろう」
玉「ちょっとエンジン見せてもらってもええか?」
姫「え?いいですけど、貴方は?」
玉「ああ悪い悪い、俺は玉城、ここ秋名のスラッシャーを務めている榛名ガーディアン1号さ」
姫「スラッシャー、、、分かりました」
ガチャ
玉「、、、驚いたな、これはAE111のTRDチューンの高回転エンジンだ、これだと推定で12000回転はいくエンジンだ」
姫「、、高回転エンジン、、普通の4A-Gじゃないとは思っていたけど、、こういうことだったのね」
玉「ちょっとさ、俺を横に乗せて1本攻めてくれないか?分かることがあるかもしれないし」
姫「分かりました」


玉(驚いたな、あの時のバトルよりも更に速くなっている。立ち上がり、、上手いな、ここ一ヶ月走り込んでいただけはある。メーター、、、そういうことか、、、)
姫「何か分かったのですか?」
玉「ああ、ちょっとさ、一旦タコメーター振り切ってみろ」
姫「え?」
玉「いいから、そしたら分かるはずだよ」
姫「分かりました」
タコメーターが9000回転を超えた状態で5連ヘヤピンに差し掛かる
姫「!? 嘘、今までが嘘のように走りやすくなってる、、」
玉「やはりな、恐らくはタコメーターを付け替えずにそのままにしてリミッターを掛けていたんだ、、これを弄った奴は意図的に掛けてドラテク向上を図らせようとしていたのかもしれないな」
姫「安時さん、、」

西「どうやら、リミッターに気づいたみたいだな、ここから姫ちゃんが化けるぞ」


玉「タコメーターを新しく変えた方がよいだろう、少なくとも13000まで刻まれているやつにした方がいいな」
姫「はい、ありがとうございます」
玉「今度、違う峠に行ったらどうだ?何か得るものがあるかもしれないだろ?」
姫「そうですね、今度赤城にでも行ってみます」

玉「安藤 姫、この秋名だけでは収まらない走り屋だと思うのは俺だけではないだろう、、鳥籠の姫君、、峠という鳥籠の中で華麗に舞う鳥、、かもな」
西「鳥籠の姫君か、姫ちゃんにピッタリな通り名だな」
玉「西嶋さん、やはり貴方でしたか」
西「まあな、昔から姫ちゃんはかなり実力があったからね」
玉「、、、そうか、で、あのリミッターも意図的ですよね?」
西「そうだ、姫ちゃんのコーナーの粗さを削ぐためにやっただけさ」
玉「、、、流石だよ」

翌日 zero fine
姫「ダメか、どこもタコメーターないのか、、」
店「なんなら安時にでも聞いてみたらどうだ?」
姫「ん?」

西「姫ちゃんか、そろそろ掛けてくるだろうと思ったよ」
姫「え?分かっていたのですか?」
西「まあな、タコメーターやろ、あるで、13000回転のやつなら俺のBCNR33タコメーターの余りであるから譲れるよ」
姫「今すぐ持ってこれますか?」
西「ああ、大丈夫だ、今から向かうよ」

2時間後
西「ほい、これね」
優「私が付けていいのですか?」
西「なあに、タコメーター位優ちゃんなら簡単に付けれるよ」
優「そうですか」
西「とりあえず、姫ちゃんに伝えといてよ、1週間後にいろは坂に向かうから一緒に来いってね」
優「分かりました」
西「あと、これも伝えといてくれ、、、」

赤城山
姫「あれから二週間経つんだね」
優「そうだな、あのバトルは私達にとって大きな衝撃だったもんね」
姫「そろそろ頂上だ」

根「ん?姫ちゃんか、珍しいね、姫ちゃんが赤城に来るなんて」
姫「そうですか?エンペラー騒動の後から多少は赤城にも足を運んでますよ?」
根「そうか、で、誰を待ってるの?」
姫「そろそろ来ると思うのですけど、、」
待つこと数分で現れた1台のハチロク、それはこの赤城のスラッシャー、赤城のハチロクである

赤「安藤さんや、急に呼び出さないでくださいよ」
姫「すいませんねお忙しい中。1度だけ、貴方と走りたいと思っていたのです。」
赤「、、、いい目つきをしている、いいだろう受けてやるよ、全力で来なさい」
姫「はい、これが、今私がやらなければならないことですから、、、私の全てを貴方にぶつけます!!」
根&優「物凄い気迫だ、、それに、前以上に羽根が大きくなっている」


次回「今私がやらなければいけないこと」